キツネはなぜ人を化かすようになった?
キツネやタヌキが人間を化かしてワルサをするという言い伝えは、昔話から落語まで無数にありますが、人間が自分の錯覚などをキツネやタヌキのせいにしているだけで、彼らに特別の能力などあろうはずがありません。
たとえば、夜道などでキツネに化かされて、一晩中歩き続けても村里へ出られなかったという類の言い伝えがありますが、人間は暗夜の野原など目標物のない所では、まっすぐに歩いているつもりでも、自然に曲がってしまって、大きな輪を描いてぐるぐると回ってしまいやすいのです。
登山家のいうリンク・ワンデルンクという現象で、夜行性の動物だからといって、それをキツネやタヌキのせいにするのは気の毒です。